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09
鏡面の波
/ YURiKA
YURiKA - Kyoomen no nami
09 鏡面の波 / YURiKA
YURiKA - Kyoomen no nami
眠りの手 閉じ込められていた熱が
水際に漂った その色

行き先を忘れて日々に溶けた無数の粒が
夜露 受け止める器 欠けたひとかけら探してる

夕立ちが名付けられた世界を剥がしたとき
それは波の様に指の隙間をすり抜けて 消えて

形を変え繰り返す夢だけが
わたしをつないでいる

夜の中を彷徨っている
移ろう季節の忘れ物
誰かを思う言葉は
誰かの想いに気付けないまま

透き通る 鏡の様に凪ぐ水面の
完璧な均衡 永遠の半ば 突き刺す雫
揺らめく

夜の中を彷徨っている
移ろう季節 忘れ物
夜の中を彷徨っている
かけた一つを探してる

舞い上がる風がわたしの声を攫ったとき
少しでも 迷わない様に 歌に変えていく

夕立ちが名付けられた世界を剥がしたとき
それは波の様に指の隙間をすり抜けて 消えてしまう