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07. Once Upon a Time!

むかしむかし、あるところに、
貧乏だけど心優しいおじいさんとおばあさんがいました。
むかしむかし、あるところに、
びんぼうだけどこころやさしいおじいさんとおばあさんがいました。
Once upon a time, there lived a poor but kind old man and his wife.
 
ある年の大晦日のことです。
あるとしのおおみそかのことです。
On one New Year's Eve something happened.
 
おじいさんとおばあさんは二人でかさを作りました。
おじいさんとおばあさんはふたりでかさをつくりました。
The both of them, the old man and woman, made bamboo hats.
 
それを町へ持って行って売り、
お正月のおもちを買うつもりです。
それをまちへもっていってうり、
おしょうがつのおもちをかうつもりです。
They intended to buy New Year’s sticky rice cakes
by bringing them to town and selling them.
 
「かさは五つもあるから、もちぐらい買えるだろう。」
「かさはいつつもあるから、もちぐらいかえるだろう。」
“As there are 5 bamboo hats, we should be able to buy sticky rice cakes.”
 
「おねがいしますね。
それから、今夜は雪になりますから、気をつけて下さいよ。」
「おねがいしますね。
それから、こんやはゆきになりますから、きをつけてくださいよ。」
“Please do so. After that, please be careful, as it will snow tonight.”
 
おじいさんは五つのかさを持って出かけました。
おじさんはいつつのかさをもってでかけました。
The old man left with 5 hats,
 
家を出てまもなく、雪が降ってきました。
いえをでてまもなく、ゆきがふってきました。
and as soon as the old man left the house it started to snow.
 
雪はだんだん激しくなったので、
おじいさんはせっせと道を急ぎました。
ゆきはだんだんはげしくなったので、
おじいさんはせっせとみちをいそぎまし た。
As the snow fall gradually became stronger,
the old man hurried along the street.
 
村はずれまで来ると、
お地蔵様が六つならんで立っています。
むらはずれまでくると、
おじぞうさまがむっつならんでたっています。
As he came to the end of the village,
there were 6 Jizousama lined up.
 
お地蔵様の頭にも肩にも、雪が積もっています。
おじぞうさまのあたまにもかたにも、ゆきがつもっています。
Snow had accumulated on the head and shoulders of the Jizousama.
 
これを見たおじいさんは、
そのまま通り過ぎることが出来ませんでした。
これをみたおじいさんは、
そのままとおりすぎることができませんでした。
Upon seeing this,
the old man could not continue on like this.
 
「お地蔵様。雪が降って寒かろうな。
せめて、このかさをかぶってください。」
「おじぞうさま。ゆきがふってさむかろうな。
せめて、このかさをかぶってください。」
“Jizousama. It’s cold and snow is falling.
Please wear this bamboo hat. “
 
おじいさんはお地蔵様に、
売るつもりのかさをかぶせてやりました。
おじいさんはおじぞうさまに、
うるつもりのかさをかぶせてやりました。
The old man put the bamboo hats he was going to sell on the Jizousama.
 
でも、お地蔵様は六つなのにかさは五つしかありません。
でも、おじぞうさまはむっつなのにかさはいつつしかありません。
However, there were only 5 hats, and 6 Jizousama.
 
そこでおじいさんは、自分のかさを脱いで、
最後のお地蔵様にかぶせてやりました。
そこでおじいさんは、じぶんのかさをぬいで、
さいごのおじぞうさまにかぶせてやりました。
The old man then took off his own hat
and placed it on the last Jizousama.
 
家へ帰ると、おばあさんがびっくりして言いました。
いえへかえると、おばあさんがびっくりしていいました。
When he returned home, his wife said that “she was surprised”.
 
「まあまあ、ずいぶん早かったですねぇ。
それに、おじいさんのかさはどうしました?」
「まあまあ、ずいぶんはやかったですねぇ。
それに、おじいさんのかさはどうしました?」
“Well, well. That was quite fast.
And, what happened to the bamboo hats?”
 
おじいさんはお地蔵様のことを話してやりました。
おじいさんは、おじぞうさまのことをはなしてやりました。
The old man spoke about the Jizousama.
「まあまあ、それはよいことをしましたねえ。
おもちなんてなくてもいいですよ。」
「まあまあ、それはよいことをしましたねえ。
おもちなんてなくてもいいですよ。」
“Well, well. That was a good thing you did.
We don’t need sticky rice cakes.”
おばあさんはニコニコして言いました。
おばあさんはニコニコしていいました。
The old woman smiled and said,
 
その夜、夜中だと言うのにふしぎな歌が聞こえてきました。
そのよる、よなかだというのにふしぎなうたがきこえてきました。
Later that night, in the middle of the night they heard a strange noise.
 
♪じいさんの家はどこだ。 ♪かさのお礼を届けに来たぞ。
♪じいさんのいえはどこだ。♪かさのおれいをとどけにきたぞ。
"Where is that old man's house? We came to pay gratitude for the bamboo hats.
♪じいさんの家はどこだ。 ♪かさのお礼を届けに来たぞ。
♪じいさんのいえはどこだ。♪かさのおれいをとどけにきたぞ。
"Where is that old man's house? We came to pay gratitude for the bamboo hats.
 
歌声はどんどん近づいて、
とうとうおじいさんの家の前まで来ると、
ズシー ン!と、
うたごえはどんどんちかづいて、
とうとうおじいさんのいえのまえまでくると、
ズシーン!と、
The singing voices drew closer,
and when they finally came to the old man’s house, --thud--!
 
何か を置く音がして、
そのまま消えてしまいました。
なにかをおくおとがして、
そのままきえてしまいました。
Then there was a sound of someone placing something,
and just like that vanished.
 
おじいさんがそっと戸を開けてみると、
おじいさんがそっととをあけてみると、
When the old man opened the door,
おじいさんのあげたかさをかぶったお地蔵様の
後ろ姿が見えました。
おじいさんのあげたかさをかぶったおじぞうさまの
うしろすがたがみえました。
he could see the disappearing outlines of the last Jizousama he gave the bamboo hats to.
 
そして家の前には、
お正月用のおもちやごちそうが、山のように置いてありました。
そしていえのまえには、
おしょうがつようのおもちやごちそうが、やまのようにおいてありました。
And in front of the house
was a huge stack of sticky rice cakes and food.