| 問題Ⅲ 次の(1)から(6)の文章を読んで、それぞれの問いに対する答えとして最も適当なものを1,2,3,4から一つ選びなさい。 |
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(1)日本が島国であることは誰でも知っているけれども、たいていの人は日常生活の中でそのことを忘れている。日本全体の面積の95パーセントは本州(注)・北海道・九州・四国の四つの島が占めている。この四島でほ[
]、周囲を海に囲まれているという実感は薄い。本当に島という感しを味わうにはもっと小さな、いわゆる離島に行ってみなければならない。
(池澤夏樹「むくどり通信」朝廿新聞杜による) |
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(注)
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(2)液体としてのH2Oを表す語として、日本語には「湯」と「水」がある。この場合、湯というもの、水というものの区別がまずはっきりとあって、それに対してそれぞれ「湯」(注1)および「水」という名前がつけられているというふうに普通考えられる。これは、ごく当たり前の見方であり、たしかにそういう面もある。しかし、よく考えてみると、これによってすべて説明がつくわけではないことがわかってくる。この見方に従った場、あらかじめ(注2)存在するとみられる湯とは一体何か、また、水とは何かを考えてみると、湯は温かいもの、そして水は冷たいものという程度の漠然(注3)としたことはいえても、では、何度以上が湯で、何度以下が水かということになると、はっきりと決めることはできない。つまり、自然界には、水と湯の明確な区分というものは本来存在しないのである。
(牧野信也「アラブ的思考様式」講談社学術文庫による)
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(注1)「湯」および「水」:「湯」と「水」
(注2)あらかじめ:もともと、偉じめから (注3)漠然とした:はっきりしない |
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(3)
「何杯食べても四百円か」 男は、ラーメン屋の立て看板に目をやると、すぐに店の中に入った。 男は若く、体格(注1)が良く、かなりの大食漢(注2)。
ラーメンを一杯、軽く食べると二杯目に入った。 「お客さん、どんどん食べて下さい」 やがて、三杯目。これもクリア(注3)。
①「まだまだ遠慮しないで、もっと食べてもいいんですよ」
『それにしても、②こんなことでよく商売が成り立つ(注4)な』 男は四杯目に入った。だが、さすがに全部食べることはできなかった。
「もう腹いっぱい。四杯でやめておくよ。お勘定!」 「千六百円です」 「えっ、四百円じゃないんですか」 「お客さん、外の看板を見てくださいよ」
『おかしいな」と思い、看板を見ると「何杯食べても一杯四百円のまちがいだった」。 (伊藤聡「何杯食べても」「小説現代」講談社1996年3月号による)
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(注1)体格が良い:体が大きくてしっかりしている (注2)大食漢:たくさん食べる人 (注3)クリア:ぜんぶ食べてしまうこと、目標をこえること (注4)成り立つ:できる |
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(4) 次の文章は、下のグラフを説明したものです。
日本人の日常生活で一般的に使用される電気製品や自動車の購入(注1)価格はどのように変化しているだろうか。グラツを見てその変化と理由を検討してみよう。このグラフは198O年の購入価格を100としたときの毎年の購λ価格を表したものである。( a )は、1987年を境に購入価格が急速(注2)に上昇したが、1989年からはあまり変化していない。その理由としては1988年頃、CDプレーヤーがっいて価格が上がったためと考えられる。( b )も同様に1987年頃から大幅に価格が上昇しているが、1991年を頂点にそれ以後下降に転じて(注3)いる。これは大型化による価格の上昇とその後の消費者の大型離れが影響していると考えられる。1985年から統計をとり始めた( c )を見ると、購入価格は少しずつ上がってきたが、1992年以後、やや下降し始めている。( d )も,1983年から次箒に上昇し、さらに1993年には大きく購人価烙が伸びている。その理由は、輸入が増加したからである。
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(注1)購入:買うこと (注2)上昇:上がること (注3)転じる:変わる |
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(5)家を建てた人が、楽にその家を建てたか、それとも、かなり[ ]建てたかということは照明(注1)器具を見れぱわかるという。そういう目で見たことはないが、そういうもんだそうだ。
建築でいえば、照明の取りつけが最後になる。従って、だんだんに資金につまって(注2)くると、最後のところでお粗末になる。 (山口瞳「男性自身困った入たち」新潮文庫による)
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(注1)照明:明かり (注2)つまる:残りがなくなって困る |
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(6)下のA一一Dは、それぞれア、イ、ウ、エのどこかに入る文です。
私が図書館で働いていたころ、進くんという六つの男の子が、ときどき図書館へやってきました。本には全然興味のないらしい進くんが、そもそも(注1)どうして図書館へ来たのか、そこのところはわかりませんが、とにかく、
↓ [ ア ]
あるとき、それをしかるかわりに、絵本を読んでやったところが、それからは、
↓ [ イ ]
でも、見ていますと、
↓ [ ウ ]
それでいて、読み進んで残りのページが少なくなると、「これがすんだら、あれね」と、次の本をさすのです。結局、
↓ [ エ ]
A進くんにとっては、読んでもらうということが、かまって(注2)もらえるという意昧でうれしかったのでしょう。
Bやってくると、一応パラパラと雑誌を見、、そのあと奇声(注3)を発したり、机の間を走ったり、騒ぎはじめます。
C肝心(注4)の読んでもらっている本には、それほど興味を持っていないことがわかるのです。
D来るたんぴ(注5)に、読め読めとせが(注6)むようになりました。
(松岡享子『えほんのせかい こどものせかい」目本エディクースクール出版部による)
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(注1)そもそも:もともと、第一に
(注2)かまう:世話をする、相手になる (注3)奇声を発する:高くて変な声を出す (注4)肝心の:いちばん大事なはずの (注5)たんびに:たびに (注6)せがむ:しつこく頼む |
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