method 2

Menu JLPT / 1995: JLPT-2 (N3-N2)
Japanese language proficiency test
011 - Task 3
Grammar and Reading

 
問題Ⅲ 次の(1)から(6)の文章を読んで、それぞれの問いに対する答えとして最も適当なものを1,2,3,4から一つ選びなさい。
(1) 上智大教授(哲学)のアルフォンす・デーケンさんは毎年、一年生たちに人間学の講義をする。
 50人ほどの教室を見渡しながら先生は、講義中に決して笑わない学生のリスト(注1)を作っていく。
 先生だけの心覚えで、笑わないからといって落第点をつけるわけではないが。
 「一年間に一度も笑わなかった学生のうちの何人かが、病気になったり、退学(注2)したり、自殺未遂(注3)をしたりします。」
 笑わない学生というのは生真面目すぎて、いつも緊張しつづけている。それが肉体と精神両面の衛生によくないことを、リストは立証(注4)してみせている。
 「ですから私は、[ ]、というのです」
(注1)リスト:名前を書いた表
(注2)退学:途中でがっごうをやめること
(注3)自殺未遂:自殺をしようとしたこと
(注4)立証:証明すること
問(16  [ ]に入る最も適当なものを一つ選びなさい

     1.遊びなさい、運動しなさい
     2.勉強しなさい、いい成績をとりなさい
     3.笑いなさい、ユーモアを身につけなさい
     4.講義に出なさい、哲学を身につけなさい
  
(2)母の日(注1)の翌日、同じ幼稚園に20年間通い続けて、幼児たちに母親の顔を描いてもらっているある児童心理学者が、「子供たちの描く画に、最近二つの変化が現れた―目尻(注2)がつりあがり、口が大きくなってきた」といっていました。
 子供は正直です。母親の顔から笑顔が消えて、子供を睨みつけ、大きな口を開けてがみがみと怒鳴りつける母親の顔が見えてくるようです。
(注1)母の日:五月の第二日曜日で、子が母に感謝する日
(注2)目尻:(図)
問(17  この文章で筆者が最も言いたいことは何か

     1.最近の母親は子どもをしかることが多くなった。
     2.最近の母親は以前に比べて口が大きくなった。
     3.最近の子どもは母親の顔の絵が上手になった。
     4.最近の子どもは以前に比べて正直になった。
  
(3) 次の文章は男女平等に関する国民の意識調査の結果についてのべたものです。
 20歳以上に人に男女の地位の平等感に関する面接調査を行った。[法律や制度上]、[家庭生活]、[社会通念(注1)・慣習(注2)・しきたり(注3)]において、それぞれの男女が感じる平等感を聞いたところ、次のことがわかった。[法律や制度上]は、女性の約55%が「男性の方が非常に優遇されている」または「どちらかといえば男性のほうが優遇されている」と考えており、「平等である」と考える女性は30.8%にとどまる。または[家庭生活]においては、男性のほうが優遇されていると感じる女性が[法律や制度上]より増加するが、同様に感じる男性は全体のほぼ半数である。さらに、[社会通念・慣習・きりたり]においては、「男性のほうが非常に優遇されている(注4)」または「どちらかといえば男性の方が優遇されている」という意見が、男女とも70~80%を占めている。
(注1)通念:社会一般に共通した考え
(注2)慣習:社会一般に古くから行われている習慣
(注3)しきたり:昔から伝えられているやり方
(注4)優遇されている:有利に扱われている
問(18  次のA・B・Cのグラフは、それぞれ[法律や制度上]、[家庭生活]、[社会通念・慣習・しきたり]の分野における男女の平等感を図示したものです。A・B・Cが、それぞれ、どの分野を示したものか、次の組み合わせの中で正しいものを選びなさい。

     1.A:法律や制度上 B:社会通念・慣習・しきたり C:家庭生活
     2.A:家庭生活 B:法律や制度上 C:社会通念・慣習・しきたり
     3.A:社会通念・慣習・しきたり B:家庭生活 C:法律や制度上
     4.A:家庭生活 B:社会通念・慣習・しきたり C:法律や制度上  
(4)人間の集まりが、一つの方向に偏っているのは不吉(注1)だ。いろいろあっても、全体としてのバランスの程のよさが好ましい。
 ところが、一人一人が[バランスのとれた人間]になろうと、みんなが同じ姿勢をとりだすと、その集団の中にいては気づかぬかもしれぬが、外からは異様(注2)な偏った集団に見えてくる。もともと、「バランスのとれた人間」なんてものが、本当にあるものかどうか、疑わしくもある。むしろ、ひとりひとりは、[ ]、そのほうが理想だろう。
(注1)不吉:何かよくないことが起こりそうだと感じる様子
(注2):異様:普通ではないようす
問(19  この文章の[ ]の部分には、どんな内容が入るか。

     1.バランスがとれていても、集まり全体としては一つの方向に偏っている
     2.バランスがとれていて、しかも集まり全体としてもバランスがとれている
     3.それぞれに偏っていても、集まり全体としてみればバランスがとれている
     4.それぞれに偏っていて、集まり全体としてみると一つの方向に偏っている
  
(5)よく知っている人が遠くに見えたとする。遠ければ遠いほど、その人は小さく見える。これはだれでもわかっていることがある。が、もし、その人が五円玉の穴の中に収まるほどにしか見えなくても、頭の中では身長をちゃんと思い浮かべているのである。五円玉(注1)の穴の中に収まる(注2)くらい小さくなってしまったとは思わないのである。小さく見えるということが距離を感じ、頭の中でもとの大きさにちかづけて解釈しているのである。人に限らず、道の幅にしても四角や丸の形にしても、それをどんな角度からみていたとしても、元の大きさ、カラチを感じとるという習慣がついているのである。
(注1)五円玉:五円の硬貨
(注2)収まる:入る
問(20  「五円玉の穴の中に収まるくらい小さくなってしまったとは思わない」とあるが、それはなぜか。

     1.いろいろな角度から見るから
     2.元の大きさを思い浮かべるから
     3.その人がよく知っている人だから
     4.元の大きさがわからないから
  
(6) 下のA~Cは、それぞれア、イ、ウのどこかに入る文章です。
 すべての商品にはカチがついている。商品の価値は高くなったり、安くなったりして毎日のように変動(注1)している。それぞれの商品の価値については、先月と比べいくら高くなったとか、あるいは前回買ったときと比べいくら安くなったとか比較することができる。  
(ア)
 ↓
(イ)
 ↓
(ウ)
 ↓
これが物価である
A   そこで、私たちの生活に必要な商品やサービスの価格を集めて、平均した価格が必要になる。
B   たとえば卵や大根(注2)の価格が上がっても、一方で電卓(注3)やクオーツ時計など技術革新のめざましい(注4)分野の商品の価格が値下がりするようなことはよくあるからである。
C   しかし、商品全体の価格が高くなったのか安くなったのかの判断はそれほど簡単ではない。
(注1)変動する:変化する
(注2)大根:野菜の一種
(注3)電卓:小さい計算機
(注4)めざましい:すばらしい
問(21  正しい組み合わせのものを選びなさい

     1.ア:A イ:C ウ:B
     2.ア:B イ:C ウ:A
     3.ア:B イ:A ウ:C
     4.ア:C イ:B ウ:A