Menu JLPT / 1994: JLPT-2 (N3-N2)
Japanese language proficiency test
011 - Task 3
Grammar and Reading

 
問題Ⅲ 次の(1)から(6)の文章を読んで、それぞれの問いに対する答えとして最も適当なものを1,2,3,4から一つ選びなさい。
(1) スポーツはもともと大人の文化であった。だから子どもがスポーツを楽しむのには幼児から児童にかけての段階で外遊びをじゅんぶんに体験し、心身が大人に近く成長していなければならない。
    子どもがスポーツを楽しめるようになるのは、およそ9、10歳のころといわれている。スポーツとの出会いの時期だ。スポーツにつきものの競争を楽しむ感情の発達、ルールや技術などを身につけ考える力、そして体力がぐんとついてくるからである。もし、それ以前の外遊びがじゅんぶんでなかったり、それより早い時期にスポーツを無理やり教えこまれると、心や体の障害を起こしやすくなる。
(内海和雄「スポーツは文化」「ジュニア情報年鑑ゆにぼす21 94年度版」文溪堂による)
問(16  筆者の考えに最も近いものは、どれか。
     1.子どもはあまり外遊びをしないふがよい
     2.大人になるまでスポーツをしないほうがよ
     3.できるだけ早くからスポーツを始めたほうがよい
     4.9、10歳までは外遊びを十分にするほうがよい
  
(2)基本的にいすべての経済行為は、お金のやり取りです。一番オーソドックス(注)なものは「お金を出してモノを買う」という形式でしょう。子供がアメを買うのも大人が車を買うのも、同じ「経済行為」にあたります。
   しかし、美容院へ行ったり、電話料金を払ったりというように、”サービス”を受けた対価としてお金を支払う場合には、モノを受け取っていません。けれども目に見えないサービスも「商品」として考えているためお金を払うわけですから、同じ経済行為として考えることができます。
    (かんき出版編集部「手によるように経済のことがわかる本」かんき出版による)
(注)オーソドックスな:本来的な、基本的な
問(17  この文章で述べられている「モノ」「サービス」「商品」の関係を表すものとして最も適当なのは、どれか。
     1.     2.     3.     4.  
(3) 幼い子どもに弟や妹ができると、赤ん坊に戻ったように振る舞うことがある。それまで自分の世話だけをしてくれていた母親が、生まれたばかりの弟や妹の世話で忙しくなる。赤ん坊に戻って、自分も同じように母親に世話をしてもらいたいと思うのだろう。
   母親は、どの子も同じように育てているつもりである。しかし、子どもにはそのことがわからないので、自分は大切にされていないと思い、不安になるのだろう。
問(18  「そのこと」とは何か。
     1.母親は自分を弟や妹ほど大切にしていないこと
     2.母親は生まれたばかりの弟や妹の世話で忙しいこと
     3.母親は子どもが不安に思っているのを知っていること
     4.母親はどの子も同じように育てているつもりであること
  
(4)モンデーニュ(注1)は、こういうことをいっている。世間にはよく、心では思っているのだけれど、どういっていいかわからない、という人がある。その人は、たいへんいいことを考えている人のように見えるが、言葉にならないということは、心のなかにはなんにもない、ということである。もし考えがあるならば、言葉続々として従う(注2)、という。
   たしかに、言葉にあらわしてみて、はじめて自分の考えのつまらなさがわかることがある。何かすばらしい考えでもあるように思っているだけである。後世の哲学者はみなこの意味のことをいっている。
   考えるというのは、言葉や文字で考えるのである。言葉になったものが考えなのである。
                (杉山平一「映画芸術への招待」講談社による)
(注1)モンデーニュ:人の名前
(注2)言葉続々として従う:言葉が次々出てくること
問(19  この文章の内容に最も近いものは、どれか。
     1.言葉で表せなければ、本当に考えたことにはならない。
     2.本当に考えていれば、言葉にに表す必要はない。
     3.いい考えというのは、言葉に表せないものだ。
     4.言葉に表せるのは、たいていつまらない考えである。
  
(5)次の①~④は挨拶について気をつけなければならないこと、aからdはそのタイトルです。
   【タイトル】
a 家族でもきちんと挨拶をしましょう
b何はおいても「おはようございます
c 挨拶言葉にひと言つけ加えて
d目は心を伝えます
①ある学校で、家庭で挨拶しているかどうかを調べたら、約3分の2の家庭が挨拶をしないという結果が出ました。朝起きたら誰からでも「おはよう」と声をかけましょう。この朝の挨拶がすべての挨拶の基本になります。
②この言葉を家庭でも職場でも気持ちよく出せる人は、「こんにちは」「ありがとう」「すみません」「さようなら」などは簡単に言えます。やさしい挨拶が上手にできれば、応用はスムーズです。
③同僚間の「おはよう」「さようなら」は声だけでもよいでしょう。しかし、ちょっと改まった挨拶には必ず相手に正対し、目をみて挨拶することを心がけましょう。必ず心が伝わります。
④「おはようございます」「こんにちは」の決まり文句に、「寒いですね」「セーターの色、きれいですね」などのひと言をつけ加えて下さい。一段と親しみのある光った挨拶になります。相手もぐっと心を開きます。
              (田中 敏之「マナーは優雅に」朝日新聞社による)
問(20  上のa~dのタイトルと、①~④の文章の正しい組み合わせを選びなさい。
     1.a-④ b-① c-② d-③
     2.a-② b-① c-③ d-④
     3.a-① b-② c-④ d-③
     4.a-② b-③ c-④ d-①
  
(6) 次の文章は大学進学率に関する、1965年から1990年までの5年ごとの調査結果について述べたものです。
   大学への進学率は全体で見ると、75年までは急激に伸びた。しかし、75年を境にして伸びは止まり、ほぼ一定の状態がこの15年ほど続いている。
   男女別に見てみると、75年以降、男子の進学率はややした下降する傾向を示しているのに対し、女子の進学率はその伸びは鈍くなったが少しずつ上昇を続けており、90年には男子の進学率より高くなった。
問(21  次のグラフの中から、この文章に合うものを選びなさい。
     1.     2.     3.     4.