| 問題Ⅱ 次の(1)から(3)の文章を読んで、それぞれの問いに対する答えとして最も適当なものを1234から一つ選びなさい。 |
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(1) ついこの前、近くのお店に買い物に行った時のこと。 私がお店を出ようとすると、前に電動三輪車(注1)に乗ったおじいさんがいた。私は急いでいたので、そのおじいさんを追い越して、先に自動ドアの前に立った。ドアが開くと、①「ありがとう」という声が聞こえた。驚いて振り返る(注2)と、うれしそうに笑顔でお礼を言うおじいさんがいた。あっと思った私は、おじいさんが通り過ぎるのを待った。
私は②おじいさんに、とても申し訳ない気がした。お礼を言われるまで、おじいさんにとって自動ドアを通ることが大変だなんて、少しも気付かなかった。結果として親切な行動となったが、それは偶然のことで、親切な気持ちではなかったのだから。
私には何ともないことでも、苦労する人がいるのだと、実感した出来事だった。その人の立場にならなければ、なかなか分からないことだけれど、今度こんな状況に出合ったら、すぐに気が付くようにしたい。そして、今度はお礼を言われても、それにこたえられるような、気持ちからの行動にしたい。
(2001年1月4日付朝日新聞による)
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(注1) 電動三輪車:歩くのが困難な人のために作られた、電気で動く乗り物 (注2) 振り返る:後ろを見る |
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(2)首都圏(注1)在住(注2)で4~9歳の子を持つお母さん500人を対象に実態(注3)調査をしたところ、子どもだちは年平均4~6回風邪をひき、10回以上をひく子が1割以上いることがわかった。
「今の子どもは、あなたの子どものころと比べて、風邪をひきやすくなったと感じるか」という問いに対して半数以上が「今の子どもの方がひきやすい」と答え、原因として「外で遊ばなくなったから」「食生活の変化」「体力の減退」などを挙げた。
子どもが風邪をひいた時の夫の対応(注4)は、「協力的だ」が6割を超えた。夫に協力してほしいこととしては「早く帰宅して」「他の子どもの世話をして」「自分の身の回りのことは自分でして」という回答が多く、「看病してほしい」というのは1割ほど。父親には、看病する能力をあまり期待していないようだ。
(『サイアス』2000年3月号による)
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(注1) 首都圏(しゅとけん):東京とその周辺の地域 (注2) 在住(ざいじゅう):そこに住んでいること (注3) 実態(じったい):実際の状態 (注4) 対応(たいおう):ここでは、それに対する態度のこと |
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(3)①日本人はだれがほんとうの責任者なのかわかりにくい、と言われている。
日本人と会議をすると、すぐに「それは本社と相談して」と言われるからだ。その場で決めてくれない。会議に出ている社員ばかりではない。社員でさえ、いや日本の首相でさえ、その場で一人で決めることはできないである。まわりの一人々と相談して、全員の了解(注)を取って、初めて決定できる。日本人はそれに時間をかける。
このことは、よく外国人から批判の対象になってきた。しかし、私はその批判に対して二つのことを言いたい。
第一に、②これは日本のことだけではないということだ。実はどこの国にもあることである。大統領(だいとうりょう)でも首相(しゅしょう)でも、何でも一人で決めていたら大変なことになる。まわりと相談するのは当然のことだ。ただ日本のやり方はそれが徹底していて、ほかの国よりきびしいだけなのである。
第二に、そのおかげで日本人はまとまって次の行動ができるのである。つまり、決定には時間がかかるが、( ③ )。 したがって、「本社と相談しまして......」決して悪いことではないのだ。
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(注) 了解(りょうかい):承認(しょうにん)
責任者(せきにんしゃ):係,
responsible party, a person
responsible |
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