ÈÇÓ×ÅÍÈÅ ßÇÛÊΠ- ßÏÎÍÑÊÈÉ
STUDY LANGUAGES - JAPANESE

8. JLPT


Menu JLPT / 2002: JLPT-2 (N3-N2)
Japanese language proficiency test
010 - Task 2
Grammar and Reading

 
問題Ⅱ 次の(1)から(3)の文章を読んで、それぞれの問いに対する答えとして最も適当なものを1,2,3,4から一つ選びなさい。
(1)  お母さんは赤ん坊に、生まれた日からしゃべりかける。もちろん、赤ん坊は何も理解しているはずはない。しばらくして、目の焦点が合わせられるようになると、赤ん坊がそれを真似るといわれている。
この能力はそう簡単なものとは思えない。赤ん坊は目でお母さんの顔を見て、それを自分の顔の形を変える筋肉の活動に訳さなければならない。大人なら鏡を見て自分の顔がどう変わるかわかるが、生まれて数ヶ月の赤ん坊にそんなことはできない。
クール(注2)の最近の研究によると、赤ん坊はお母さんの口の形」を見ただけで、それがどの声に対応するか(注3)を知っている。クールは次のような実験で、これを証明した。
まず、スピーカーから「ア」という音を出す。そして、二つのテレビの画面のうち、一つにはお母さんが「ア」というときの顔を見せ、もう一つの画面には「イ」の声を出している顔を映す。そして、隠しカメラで赤ん坊の目や頭が、どちらを向いているか記録してみると、赤ん坊は「ア」といっている顔の方に目や頭を向けることがわかる。
人間の社会では声と顔の表情が大切な信号だから、赤ん坊が声と顔の関係を早く習う能力を持って、生まれてくるのであろう。( ③ )、口の形と声との関連性は、赤ん坊の頃から頭に焼き付けられる(注4)
(小西正一『小鳥はなぜ歌うのか』による)
 
(注1) とがらす:鋭く細くする
(注2) クール:研究者の名前
(注3) どの声に対応するか:どの声を表すか
(注4) 頭に焼き付ける:しっかりと記憶する
 
問(1)  ①「この能力はそう簡単なものとは思えない」とあるが、それはなぜか。

1.母親のしゃべりかけるときの表情の意味を理解するのは難しいから
2.母親をみて自分がどちらを向くかすぐにきめなければならないから
3.母親を見て自分の顔の筋肉を同じように動かす必要があるから
4.母親のしゃべりかける内容の意味を理解するのは難しいから
  
問(2)  ②「クールの最近の研究」の結果から考えると、母親の「イ」という声を赤ん坊に聞かせた場合、赤ん坊はどうすると思われるか。

1.「イ」というときの母親の顔の画面を見る。
2.「あ」というときの母親の顔の画面を見る。
3.本物の母親がどこにいるか、さがす。
4.母親の声のした方をふりかえる。
  
問(3)  ( ③ )に入る最も適当な言葉はどれか。

1.しかし
2.しかも
3.といっても
4.このように  
 
問(4)  この文章の内容と合っているものはどれか。

1.人間は生まれてすぐ、母親の顔の真似ができる。
2.大人になると、顔と声を分けて理解するようになる。
3.赤ん坊は母親の「イ」の顔より「ア」の顔の方が好む。
4.人間は生まれてから早い時期に顔と声の関係を学習する。
  

(2)  フリーターがふるえている。200万人にちがい、ともいわれる。それでもだいした社会問題にならないたいした社会問題にならないのは、フリーターという呼び名だからである。けっして失業者とよおばれない。1999年現在、15歳から24歳までの男性の失業者は、10.3パーセントにも達している。
労働省の定義によれば、「フリーター」とは、15歳から34歳までのパートやアルバイトをしている男女、ということになる。つまり、34歳をすぎると、もうフリーターとはよばれない。ただのパートかアルバイトである。女性の場合、フリーターといわれるのは、独身者のことで、主婦になると、パートのおばさん、である。
フリーターは、自分で就職せずに、きままに(注1)はたらいて、自由を楽しんでいるようにみえるが、実際のところは、うまく就職できないための、浪人暮らし(注2)がすくなくない。それは失業率がたかくなると、フリーターが多くなることによっても、よく理解できる。正社員に登用(注3)されるかもしれない、と思って、一生懸命はたらいたが、採用(注4)されなかった、というフリーターも多い。これはなどは、まちがいなく失業者の部類にはいるひとである。
    (鎌田慧『現代社会100面相』による)
(注1) 気ままに:自分の思い通りに
(注2) 浪人暮らし:ここでは、失業中の状態
(注3) 正社員に登用する:正式な社員の地位に引き上げる
(注4) 採用する:雇う
 
問(1)  パートやアルバイトをしている人で「フリーター」とよばれるのは、次のうち、どのひとか。

1.25歳で結婚している男性
2.25歳で結婚している女性
3.40歳で独身の男性
4.40歳で独身の女性
  
問(2)  「だいした社会問題にならない」とあるが、なぜか。

1.フリーターは失業者だと思われていないから
2.フリーターは労働者全体からみて数が少ないから
3.フリーターというよび名がまだあまり知られていないから
4.フリーターは自分の意志で自由を楽しんでいる人だから
  
問(3)  「これ」とあるが、何をさしているか。

1.自由を楽しんでいる浪人暮らしのフリーター
2.正社員になりたいのに採用されないフリーター
3.仕事があるのに自分で就職しないフリーター
4.一生懸命はたらいて、正社員に登用されたフリーター
  

(3)日本人に、日本語で話せばわかる、通じると思うも、もしかしたら幻想(注1)かもしれない。
たとえば、「情けは人のためならず」という諺の意味。つねづね(注2)人に情けをかけ(注3)、親切にしていれば、自分のためでもあるんだよというのが今までの解釈だっ田。しかしこの頃は違うのだそうだ。
あんまり情けをかけると、それを当てにして(注4)怠け者になってしまう、だから情けっはかけるな、ということなのだそうだ。
この解釈があながち間違っているとは言えない(注5)のが、時代性というものだ。現代は食べるに困るというような人がいなくなってしまった。どうしても助けなければならないような人がいない。居るとすれば多くはその人自身の問題。怠けて働かなかったり、選り好み(注6)をしていて仕事をしていなかったり。そんな人に情けをかけたらたしかに甘える(注7)だけかもしれない。 言葉の意味は時代を反映する。
(沖ななも「言葉の時代性」『出版ダイジェスト』2001年11月20日号による)
(注1) 幻想:現実にはないことを想像すること
(注2) つねづね:常に
(注3) 情けをかける:相手のためを思って助ける
(注4) 当てにする:期待する
(注5) あながち~ない:かならずしも~ない
(注6) 選り好み:好きなものだけを選ぶこと
(注7) 甘える:人の親切に頼る
 
問(1)  「情けは人のためならず」という諺の、現在の解釈に合っているのはどれか。

1.自分が困っているときは人に甘えた方がいい。人はみんな問題があり、助け合っていきているのだから
2.困っている人を見たら助けてあげよう。自分が困ったときに誰かが助けてくれるかもしれないから
3.困っている人を見ても助けない方がいい。その人が他人に頼って怠けるようになると困るから
4.困っている人を見たら助けてあげよう。その人が後で必ず自分に親切にしてくれるから
  
問(2)  「情けは人のためならず」という諺の解釈が変わったのはなぜか。

1.怠けて働かない人が少なくなったから
2.昔より人を助ける親切な人がふえたから
3.日本人でも日本語が通じない人がふえたから
4.昔のように助けを必要とする人はいなくなったから
  
問(3)  筆者の言いたいことはどれか。

1.言葉の解釈は時代とともにかわるようだ。
2.言葉の解釈はもともと使う人によって違うものだ。
3.古い時代のことばの意味が現代に正しく伝えられないのは残念だ。
4.現代は人々が豊かになって、情けの意味がわからなくなっている。